国歌国旗

式での起立・斉唱定めた都教委通達は「違憲」 東京地裁2006年09月21日21時30分
 入学式や卒業式で日の丸に向かっての起立や君が代の斉唱を強要するのは不当だとして、東京都立の高校や養護学校などの教職員が都教委などを相手に、起立や斉唱義務がないことの確認などを求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。難波孝一裁判長は、違反者を処分するとした都教委の通達や職務命令は「少数者の思想・良心の自由を侵害する」として違憲・違法と判断。起立、斉唱義務がないことを確認し、違反者の処分を禁止した。さらに、401人の原告全員に1人3万円の慰謝料を支払うよう都に命じた。都側は控訴する方針。
(以下略)
http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY200609210287.html

友人の結婚式に出席したときに、友人の野球仲間も来ていました。
そのうちの一人は住職のようで(宗派までは分からなかった)、住職としての正装(?)をしておりました。
結婚式はチャペルウェディングで、神父の前で神に宣誓をし、出席者は賛美歌を歌いました。
住職が賛美歌を歌っていたのか分かりませんが、式の進行を妨げないように他の人と同じように起立をし、キリストの像を見ていました。
住職は、信仰の自由を妨げられていたのでしょうか?
逆に住職が信仰の自由を主張して起立もしないでいたら、周りの人はどう思うでしょうか?
結婚式で賛美歌を歌わなくても、起立しなくても、違法じゃありません。
でもね、嫌なら出席しなけりゃいいんですよ。
そして、出席をする以上は、式の進行を妨げないように配慮をすることが常識だと思います。
私が見た住職は、常識のある人でした。


さて、これを入学式・卒業式に場面を変えましょう。
そこに出席をする生徒は、学校を選択する自由はかなり制限されるため、国歌斉唱・国旗掲揚の時に着席したままでも俺は問題無いと思います。
しかし、教師は起立をし、国歌斉唱しないとダメでしょう。
なぜなら、教師には選ぶ権利を行使することが出来たのだから。
「教師という職業以外を選ぶ権利」「私立学校を選ぶ権利」「学校を退職する権利」などがあったにもかかわらず、公立学校で教師として働いているんですから。
これらの権利を行使しないで公立学校で働いているのであれば、学校の大切な式典である入学式・卒業式において、式典の進行を妨げないような配慮をすることが常識だと思います。
国歌斉唱の時に起立しても、心の中でどんなことを思っていても自由です。
でも、式典の進行を妨げないように、起立することが何故できないのでしょうか?


東京都が教師を処罰したことについて、個人的にはちょっと行き過ぎのような気もします。
しかしその背景には、教師達が「法律で決まっていないから」と国歌・国旗を拒否し、国歌国旗法が出来たら「国民の総意で作られた法律じゃない」とか「内心の自由」を振りかざし、反発してきたんです。
教師達が常識的な配慮をしないで自分達の主張のみを続けた結果、東京都も厳しい態度を取らざるを得なかったんではないでしょうか。


今後この教師達は、生徒たちが授業中に大騒ぎしようが、教室内を歩こうが、教室を出て行こうが、「憲法違反じゃないから」と言えば全部許すんですよね?
だって、国が定めた教育要領に対して教師自身が守っていないんですからね。
教師自身が、「法律違反にならなければ何をしてもOK!」と手本を示しているんですから。
こんな教師がいるから、学級崩壊になるんじゃねえの?


親は、公立学校は教育要領に沿った教育をしてくれると思って子供を入学させるのではないでしょうか?
教師が国が定めた教育要領が気に入らないのであれば、自分達で私立学校を作り、自分達の主義主張に沿うような教育を行うことを公言し、それに賛成する人が通う学校を作ればいい。
公立学校で働くのであれば、教育要領に沿った教育をしろ!